裏側で満たす

池袋PARCOをイラストレーターがジャック!クリエイションの祭典「Emitions2024」公式レポ

2024.10.15
  • 鈴木 樺恋

  • オバラ ミツフミ

  • でみたす!編集部

目次
INFORMATION
R11R
でみたす!編集部
本記事は、池袋PARCOとクリエイティブスタジオ・R11Rのコラボレーション企画「Emotions」についてのレポート記事です。

池袋PARCOとクリエイティブスタジオ・R11Rのコラボレーション企画「Emotions」。


豊島区が目指す「国際アート・カルチャー都市」に賛同する池袋PARCOの提案から始まった人気企画が、今年も帰ってきました。


3年目となる今年は、過去最大となる216名のクリエイターが参加。メインコンセプトである「Emotional」に、オープンから55周年を迎えた池袋PARCOが掲げるテーマ「LINK」がくわわり、これまでにない作風のイラストも多数出店されています。


10月1日からスタートした「Emotions2024」は、いよいよ折り返しのタイミングを迎えました。前半期間はたくさんのお客様にご来場いただき、イベントも大好評。クリエイターとファンがリンクする素敵な時間となりました。


ただ、本番はまだまだこれからです。もっとたくさんの人に「Emotions2024」に参加してほしい。クリエイションがもたらす感動を、もっと多くの人と共有したい——。


その想いに突き動かされた『でみたす!』編集部の鈴木が、「Emotions2024」の詳細をお伝えします。


本記事でしか公開されていないイベントのレポートや、記事の最後には豪華プレゼントもあるとか……。

ここでしか見られない“ど迫力”のクリエイション

池袋PARCOとR11Rが共催するクリエイションの祭典「Emotions」は、今年で3回目。

現在開催中の「Emotions2024」は過去最大となる216名のクリエイターが参加する一大イベントになっています。

編集部の鈴木は、今年が初めての参加です。これまでに『でみたす!』で取材したクリエイターさんも多数参加しているとのことで、参加前からわくわくが抑えきれません。

百貨店をイラストレーターがジャックするってどういうこと…?イラストに彩られたPARCOはどのように姿を変えるの…?

まだ現地を訪れていないみなさんに向け、「Emotions2024」の魅力を現場目線でお届けします。


「Emotions2024」は、池袋PARCOに入る以前からスタートしています。

正面入り口は、このど迫力。カルチャー都市・池袋を象徴する池袋PARCOを、イラストレーターが彩る世界観はインパクト抜群です。

楽しみ方は人それぞれですが、編集部的おすすめは8Fから鑑賞するルートです。

イラストはB1F、1F、7F、8Fの4フロアに集中していて、2F〜6Fのイラストはエスカレーターか階段周辺に多く掲載されています。

まずは8Fと7Fでイラストを満喫して、1フロアずつ階段を下っていくと、体力を温存しながら鑑賞を楽しめそうです。


イラストを制作したのは、3年連続参加の常連クリエイターから、初参加となる新進気鋭のクリエイターまでさまざま。

「Emotinal」という共通のテーマがありながら、それぞれの個性があふれており、作風の幅が広いのが特徴です。

作品を展示する場所は、クリエイターを間近で見てきたR11Rスタッフが選定しています。

クリエイターの個性に適したフロア選定がされているので、空間とイラストのマリアージュを楽しめるのも、「Emotions2024」ならではです。

5Fの階段ゾーンは現実とリンクしたイラストが掲載

フードエリアである7Fには、食べ物をモチーフにした作品も

また、今回は新しい試みとして、池袋PARCOが掲げる「LINK」を取り入れたイラストも掲載されています。

「55」という数字や「LINK」のモチーフが隠されたイラストもあるので、じっくり鑑賞してみてください。



ただでさえ心が躍る素敵な百貨店なのに、さらにはたくさんの素敵なイラストに出会えるなんて、なんて贅沢な時間でしょうか。

ちなみに私の推しイラストは、1FフロアにあるRYOさんの作品です。


シンプルな配色ながら、パルコで買い物を楽しむ姿がありありと浮かんできて、とてもほっこりとした気持ちになりました。池袋パルコという空間だからこそ、よりグッとくるものがあります。

クリエイター参戦、豪華すぎるワークショップに潜入

「Emotions2024」では、ライブペイントやサイン会など、開催期間中にさまざまなイベントが開催されています。

編集部・鈴木は、クリエイターさんと一緒に絵が描けるイベント「教えないワークショップ」に参加してきました。

はじめはお話を伺うだけのつもりが、ご厚意でみなさんと一緒に絵を描くことに!私は『でみたす!』でもお馴染みの、朝際イコさんのグループに参加させていただきました。

ワークショップは基本的に、講師となるクリエイター1人に対し、生徒3名のグループで行われます。

今回の参加者は16人で、用意されていた枠は事前予約で埋まってしまったそうです。たしかに、こんな機会は滅多にないですからね……。

ワークショップの醍醐味は、題名の通り「教えない」こと。技術的な指導をしないため、それぞれが自分の「表現」に没頭できるワークショップになりました。

制作のテーマは、「Emotions2024」同様に「Emotional」です。自分にとってEmotionalだった瞬間を、配られた一枚の画用紙に映し出していきます。

イラストを制作するにあたり、まずはコンセプトを決めるための要素出しを行いました。

思い出や記憶の糸を辿っていくうちに、初めましての方とも会話が弾んで……。それぞれの個性が垣間見える、なんともEmotionalな時間になりました。

講師の朝際イコさんは、大正時代が大好き。朝際さんの大正時代トークを聞いていると、話題は次第に歴史の方向へ。

すると、ワークショップをご一緒した生徒さんの趣味が「縄文時代」だということが発覚し、どんどんテーマが深まっていきました。縄文時代の話題にも対応する朝際さんの知識の広さにもびっくりです。

「縄文・大正歴史トーク」というニッチすぎるお話を全員で楽しんだところで、それぞれのコンセプトは「好きな時代」と「星・空・月」に決まりました。「星・空・月」は、もう一人の生徒さんの要素出しに書かれていたものです。

朝際さんの「いつの時代も見上げた夜空は同じだよね」の一言から、グループ共通のコンセプトとして夜空を取り入れることになりました。

コンセプトが固まったところで、いざ制作へ。用意された画材は鉛筆、ボールペン、色鉛筆、水彩絵の具です。すべて池袋PARCOの世界堂さんで取り揃えました。

朝際さんが画材の特徴を教えてくださり(豪華すぎ)、思い思いに筆を走らせていきます。

面白かったのは、みなさん和気藹々と会話を楽しんでいたのに、制作が始まった瞬間に水を打ったように静かになったこと。今時、紙に向かって黙々と絵を描く機会は少ないですから、みなさん「全集中」でした。

世界観が描かれていく、まるで魔法のような時間

班ごとに配られる色や画材が違うため、グループを飛び越えて画材を探す“色彩ハンター”の姿も。グループ以外のみなさんと交流できるのも、嬉しいポイントでした。

それにしても、みなさん本当に絵がお上手で。「本当に生徒ですか?」と疑いたくなるほど、全体的なレベルがとても高かったです。

普段からイラストを描いている参加者の方が多く、私の班は全員デジタルで絵を描いたことがある、アベンジャーズ状態でした。

そして、ついに完成です!2時間めいっぱい使って、個性あふれる作品が出来上がりました。

「Emotional」という共通テーマながら、同じコンセプトの人は一人もいません。まさに、それぞれの「Emotional」を体現した空間になりました。

本当は参加者全員のイラストをお見せしたいところですが、大大大ボリュームになってしまうので、今回は講師陣のイラストをみなさんにもお届けしたいと思います。

水沢石鹸さん

コンセプト:季節の移り変わり

「アナログでアドリブな絵を描くのは、私も初めての経験でした。お絵描き“筋”が鍛えられて楽しかったです。目指せお絵描きマッチョです!」

そのさん

コンセプト:制服に滲み出る個性

「貴重な体験をさせていただきました。みんなで楽しくおしゃべりをしながら描く経験はなかなかできないので、今日みなさんと絵を描けてとても良かったです!」

巴ゆもさん

コンセプト:ときめき

「実は、このワークショップでうまく絵が描けるように何日も前から練習していました!練習の成果もあり、本番はうまく描けたのではと思います!これを機にアナログでもっと描いてみたくなりました。」

色田さん

コンセプト:秋の実り

「今日のために福井からやってきました!みんなで作品をつくりあげる雰囲気が暖かくて素敵でした。アナログで絵を描くのは高校以来で、いつの間にか苦手意識がありましたが、今日書いてみてすごく楽しかったです。筆をもつ楽しさを思い出しました。」

朝際イコさん

コンセプト:Emotions好きにキュンとする私、星と空と月

「普段はずっとデジタルなのですが、久しぶりに描いてみて、アナログらしい没頭感を味わうことができました。みなさんが集中して制作している姿を見られて、こちらも嬉しい気持ちになりました。ありがとうございました。」

講師陣のみなさんは、筆に迷いがありません。さっきまでラフを描いていたと思えば、突然かわいいイラストが現れるので、まるで魔法のようでした……!

紙に描くのが新鮮というご意見が多かったので、これがきっかけで絵を描く輪がさらに広がればいいなと感じました。

参加者の方でも、今日まさか憧れのあの人の前に座れるなんて…!と感動している姿が。一期一会の空間で、絵を通して心を通い合わせられたことは、かけがえのない思い出になりました。

また、第二部の講師である一色しめさんと、生徒として参加していた(!)R11R所属クリエイター・前山ちぇ〜さんにもお写真をいただきました!お二人の作品も本当に素敵でした…。

一色しめさん

前山ちぇ〜さん

日常とアートがリンクするEmotionalな空間

「Emotions2024」を訪れて感じたのは、「アートと日常はここまで近くなれるんだ!」ということ。

池袋PARCOには、Emotionsの存在を知らずに訪れるお客さんもたくさんいらっしゃいます。

それでも、館内に展示されたイラストを見て「かわいい」と感じたり、お気に入りのイラストを制作した作者を検索することで、新たなつながりができていました。

前年、前々年ともまた違った姿を見せてくれた「Emotions」ですが、来年はどんな進化をして帰ってくるのか——。

早くも来年が楽しみになるほどのイベントで、みなさんにも、この感動をぜひ味わっていただきたいです!

「Emotions2024」は、10月31日まで開催中です。

週末にはスペシャルイベントも開催されており、クリエイターによるライブペインティングやサイン会、クリエイターのオリジナルZINEが購入できるブースが登場します。

開催期間は、本日時点で残り15日。まだ参加されていないみなさんも、すでに足を運んでくださったみなさんも、二度と見られない素敵な空間を記憶に焼き付けに来てください。

・・・

本記事を最後まで読んでいただいた読者のみなさまに素敵なお知らせがあります!

記事内でご紹介した“教えない”ワークショップで講師を務めていただいた6名のクリエイターさまから、『Emoton2024 公式図版』に直筆のサインをいただきました。

抽選で1名様に…だったところ、クリエイターさまのご厚意で、なんと3名の方にプレゼントさせていただきます。

応募条件は『でみたす!』の公式 𝕏 アカウントをフォローしていただくことと、当該ポストへの「いいね」と「リポスト」です。

応募期限はEmotions2024の開催期間である10月31日まで。またとない特別なプレゼント企画になります。ぜひぜひ、奮ってご応募ください〜!!

 

鈴木 樺恋

『でみたす!』プロジェクトマネージャー・編集者。コンテンツの企画・製作を担当。画塾で絵を学んだ経験から、「描く側のニーズも満たすコンテンツづくり」を目指しています。

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