2026年6月19日(金)〜6月28日(日)銀座・GINZA SIXの6階にある「蔦屋書店」で、、ひときわ目を惹くスタイリッシュな展示が出現しています!現在開催中のKouさんの個展『KNICK-KNACKS』です。

Eve『虎狼来』のジャケットや、ナナヲアカリ『雷火』のMVイラストなどで幅広く活躍されるイラストレーターのKouさん。人もモノもないまぜにした、あの色彩豊かな世界観のファン!という方も多いのではないでしょうか。今回は、ご本人へのインタビューを交えつつ、会場でしか味わえない展示空間の魅力や、作品に秘められたこだわりをたっぷりお届けします!
純度100%のコラージュ空間に浸る

展示タイトルである『KNICK-KNACKS(ニックナックス)』が意味するのは、こまごました雑貨や、引き出しの奥に眠る取り留めのないガラクタたちのこと。
Kouさん:「最近は、小さなモチーフたちを散りばめた、コラージュ的な作品を制作することが多いです。モチーフ一つ一つには特に深い意味は込めてなくて。雑多なモチーフ群を、ごちゃ混ぜに、でもかっこよく一つの作品にするということで、今回は『KNICK-KNACKS』という個展名にしました。」
作品の画面いっぱいに広がる幅広いジャンルのモチーフたちは、Kouさんの頭の中を覗き見しているよう。関連性のないモチーフでも、Kouさんのセンスが光るタッチで統一されていることで、スタイリッシュさと賑やかさが共存する豊かな作品になっています。

メインビジュアルは、あえて引き算をして

今回の個展の顔となるメインビジュアルは、他の作品とは打って変わって、人物が主体となったミニマムなデザインです。オレンジの差し色がとても印象的でした。
Kouさん:「個展のメインビジュアルとしては、ごちゃごちゃしたものより、スッキリとした作品にグラフィックを入れたいと思い、この作品を選びました。また、この作品の中心にいる人物は自分を投影した存在でもあって。見た方にもどこか自分の面影を感じてくれると嬉しいです。」
メインビジュアルからKouさんの佇まいを感じられるなんて、とても素敵な情報をいただきました。では、画面下の筋骨隆々な人物は一体どんな存在なんでしょうか?
Kouさん:「3、4年ほど前、同じような構図でよく「鬼」を描いていた時期がありました。この作品は当初のリメイクとして当初制作する予定だったので、画面下には鬼を描いているんです。和風な作品をたくさん制作していた過去と、また趣向を変えた作品を制作している現在を見つめ直す作品になったと思います。」
一枚のイラストで、Kouさんの絵柄や作風の変遷を追える、Kouさんファン必見の作品です。鬼と背中合わせになっているKouさんの姿が画面越しに力強く語りかけてくるようです。
生だからこそわかる印刷の質感とディテールにも注目

本展に足を運んだなら、ぜひ目を凝らして見ていただきたいのが、作品表面の「質感」です。
Kouさん:「古いレコードジャケットのような、荒削りな雰囲気を表現したくて、少しザラザラしたテクスチャを入れています。テクスチャの配置は印刷会社からの提案をいただき、とても素敵な仕上がりになりました。」

ざらざらしているだけでなく、光沢を帯びた印刷は、見る角度によっても作品の印象をガラッと変えています。お気に入りの角度を探すのも楽しそうです。
また、様々なタッチで描かれた無数のモチーフたちの中には、ファンにはたまらない「共通点」も隠されているそう。
Kouさん:「今は素顔がわからない、黒いシルエットの人物を描くのが好きなんです。実は、いろんな作品に同じ人物が登場していたりもするんですよ。」



雑多なコラージュの中に潜む、顔が黒く塗りつぶされたミステリアスなキャラクターたち。作品をまたいで共通のモチーフを探すのも、今回の個展の楽しみ方。リアルイベントならではの楽しみがたっぷり用意されているのも嬉しいですね。
イラストを360度楽しめる!?造形師とコラボした立体フィギュアも展示
また、23日(火)からは大迫力の超微細立体フィギュアが追加で登場しています!!

KouさんがSNSで立体化の構想をつぶやいたところ、数々のフィギュア企画を手掛ける造形師・WAZZEさんが快諾し、夢のコラボが実現。さらに制作協力として、映画『シン・ゴジラ』の原型制作を担当された伊原源造さん(ZO MODELS)も参加するという超豪華な布陣で制作されています。細部まで磨き上げられた造形美には見惚れること間違いないです。

本作の最大の魅力は、平面のイラストでは描かれていない「見えない部分」まで完全に表現されていること!Kouさんの世界観をWAZZEさんが読み解き、見えない部分を再解釈することで360度楽しめる3Dモデリングが完成したそう。

「今回の個展に絶対間に合わせたい!」と、本来の制作期間を大幅に短縮して完成させてくれたという制作陣の熱いエピソードも。イラストから三次元へと飛び出した奇跡の立体作品を、ぜひ会場で360度ぐるりと堪能してみてください!

■ 立体作品 制作クレジット
・制作:WAZZE 大手フィギュアメーカーを経て独立。現在は美術作品制作のほか、3Dモデリングやコンセプトデザインなどを幅広く手掛ける。 (X:@WazzeStudio / Instagram:wazze.s)
・制作協力:伊原源造(ZO MODELS) ZO MODELS代表。造形作家、フィギュア原型師として活躍し、『シン・ゴジラ』の原型制作なども担当。 (X:@genzo_ihara / HP:https://zoinc.co.jp/)
ラフな空間で楽しむアートと、自分だけのお気に入りを探せるグッズたち

展示空間そのものも、引き出しの中のような、不規則でランダムな雰囲気です。
Kouさん:「作品はラフに、ポスターチックに展示しています。個展だからと構えて見るのではなくて、気軽にフラっと作品を楽しんでもらいたいので、親しみやすい設営にしました。」

物販コーナーでは、2024年に発売された初商業画集『赫』の記念個展時のアイテムから、本展の新作までを網羅したポストカードを展開。1枚ずつ好きな絵柄を選べる宝探しのような仕様で、自分だけのお気に入りをお迎えすることができます。

見た瞬間、世界観に引き込まれるKouさんの作品に、でみたす!編集部も思わずうっとり…。ぜひ銀座で、カオスとスタイリッシュが混在する『KNICK-KNACKS』な空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。展示は6月28日(日)まで、入場無料で開催中です!
【開催情報】Kou個展『KNICK-KNACKS』
- 会期: 2026年6月19日(金)〜6月28日(日)
- 営業時間: 10:30〜21:00
- 入場料: 無料
- 会場: 銀座 蔦屋書店「ART IN CABINET」
- 〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店
- 特設ページ:https://www.acgateway.com/ex_kou2/https://www.acgateway.com/ex_Kou2/