人物や風景、動物や静物を描く際の表現方法を養える「デッサン」。基礎画力を向上させるのに、とても優れた手段です。 しかし、技術書から学べばいいのか、Webサイトを参考にすればいいのか、「何から始めたらいいのか分からない」という人も少なくないと思います。 ……そこで、『でみたす!』編集部の出番です。クリエイターを目指すみなさんの悩みを解決すべく、900名以上のクリエイターとパートナーシップを結ぶクリエイティブスタジオ・R11Rで、「デッサンを学ぶのにおすすめの入門ツール」についてアンケートを実施しました。 第一線で活躍している現役クリエイターたちが選ぶ、デッサンにおすすめの入門ツールとは? |
デッサンが手軽に学べるWebサイト
インターネットが発達した今、練習方法を調べるにも「まずはネット」ですよね。しかし、自分で調べても、なかなかいいサイトに巡り会えない……。
その苦しみ、分かります。今回は、74件の回答から厳選した、「こんなサイトがあったんだ!」と驚いたものをご紹介します。(編集部・鈴木)
神吉李花さんおすすめ『AdorkaStock』
いろんな体型のモデルさんやポーズから学べますし、ドローイング時間を決めて再生を押すだけでできる手軽さも魅力です。
出典:https://www.adorkastock.com/
神吉李花さんおすすめ『AdorkaStock』を調べてみたところ、実に多種多様な体型、シチュエーションの資料が揃っていました!
人物以外も全て実写なので、リアルなモノを描いて勉強したい方におすすめです。(編集部・鈴木)
もりまちこさんおすすめ『人を描くのって楽しいね』
人体の比率や構造が理屈でわかる点が良いです。
出典:https://www.asahi-net.or.jp/~Zm5S-NKmR/index.html
もりまちこさんおすすめ『人を描くのって楽しいね』を調べてみたところ、特に初心者の方におすすめできそうなWebサイトでした。描きたいパーツをステップごとに解説してくれているので、描き方がぜんぜん分からない人でも、論理的に理解できると思います。
一回ここで描き方を覚えて、次は実際にモチーフを……と進んでいくのがいいかもしれません!(編集部・鈴木)
デッサンを体系的に学べる書籍
今回のアンケートで最も多かったおすすめ入門ツールは「書籍」でした。治験を体系的に学べる書籍は、今も昔もクリエイターに愛されているようです。(編集部・鈴木)
テナテルさんおすすめ『モルフォ人体デッサン』
人体の構造(特に節々のつながり)がわかります。人体の比率を自分の絵と比較して、おかしなところを発見できます。
『モルフォ人体デッサン』は、今回のアンケートで数多くのクリエイターさんが推奨してくださった一冊です。
解剖学にまつわるスケッチが学べるのはもちろん、持ち運びしやすいサイズや、180度見開きができるという機能も素晴らしい!多くのクリエイターさんに愛されているのも納得です。(編集部・鈴木)
hagiさんおすすめ『下田スケッチ人物本』
漫画を交えつつ、文字や図も全て手描きで、堅苦しくなく親しみやすい本です。重要な点やポイントを、A5サイズに詰め込んでくれているので、とても重宝しています。
著者である下田健太郎さんは、𝕏でもとても人気のある方ですよね。
驚いたのは、この本の内容はすべて、noteで全文無料で公開されていること!とても分かかりやすく参考になるので、こちらからぜひ試し読みしてみてください……!(編集部・鈴木)
プロのデッサン技術を無料で盗めるYouTubeチャンネル
専門家の講座や練習用資料が、いつでもどこでも、しかも無料で見られるなんて、なんて贅沢なことでしょうか!クリエイターの方が実際に参考にしている人気のチャンネルを大公開します。(編集部・鈴木)
zinbeiさんおすすめ『New Masters Academy』
筋肉の付き方・動きを観察でき、立体的にいろんな角度から見ることができます。
実際のドローイングから専門家の解説まで、絵を描くための知識はこのチャンネルを見ればほぼ解決!まさに「アカデミー」ですね。
動画も5分程度の簡単な解説動画から、みっちり1時間ドローイングを見られるものまであるので、「困ったらとりあえずアクセス」です!(編集部・鈴木)
深海セツリさんおすすめ『CroquisCafe』
次々とポーズが進んでいくため、疲れずに続けられます。
※ヌードモデルのため年齢制限あり
深海摂理さんおすすめの『CroquisCafe』は、クロッキー特化型のYouTubeチャンネルです。モデルさんがずっと動いているのが、他の教材と違うポイント。
素早いデッサン力をつけたい方や、筋肉の動きを見て学びたい方におすすめです!(編集部・鈴木)
ファッション雑誌がデッサンの教材に……?
これまでたくさんの入門ツールを紹介してきましたが、イラスト用のコンテンツ以外から、自分で練習法を編み出している方もいらっしゃいました。センスが溢れ出ていたので、番外編として紹介します。(編集部・鈴木)
nowriさん
装苑、NYLON、Vogue、fudgeなどのファッション雑誌を丸写ししていました。人体の構造やもちろんファッションの知識やシワのつきかたも学べます。ファッション系に進みたい人にとって、ファッション雑誌が最強です。
URL:装苑オンライン
たしかに、ファッション誌はポージングもファッションも色使いも、すべてがイラストに通じていますね。これは盲点でした。
デッサンの力だけでなく、魅力のある絵についても学べるので、一石二鳥だと思います。(編集部・鈴木)
亀山鶴子さんおすすめ『美術解剖学モデル海斗さんの講座』
鉛筆、消しゴム、スケッチブック、カッターさえあれば絵を学べます。
美術解剖学という言葉を知らなかったのですが、ポストがすごく面白いです。「人体を触って覚える」というプロセスをとても大事にしていらっしゃるようです。
実際に講義も各所で行ってらっしゃるので、ぜひ機会があれば参加してみたい!!(編集部・鈴木)
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本記事の制作にあたり、たくさんのクリエイターさまにご協力をいただきました。引き続き、よろしくお願いいたします。